双極性障害に「合わせる」という考え方
こんにちは。まつこうです。
私は、現在3回目の休職中で、当初人生で一番の地獄のうつを経験しました。
生きるために、ネットを中心に本などで双極性障害の情報を集め、勉強しました。
という考えを多く見ました。
私には合わず、悩みに悩んだ末、2018年7月に
「双極性障害に合わせる」
という考え方に着地しました。
考え方を変えてから、心穏やかに過ごし、体調が安定しています。
- 私が「病気に付き合う」での考えと行動
- 「病気に合わせる」と考えた背景・行動
について、お話していきます。
※決して、「病気と付き合う」という考え方を、否定はしておりません。
「病気と付き合う」と考えた時の思考・行動
まず、私が「病気と付き合う」と考えに至った理由と、行動したことについてお話していきます。
職場で「病気をコントロールしろ」
きっかけは、
と言われたことから始まります。
この言葉は、2回目の復職後、耳にタコができるくらい、常に上司に言われていました。
って、簡単にコントロール出来ないし。
「病気をコントロール=病気と付き合う」へ
どうしたらいいかの分からないもどかしさ・苦しい気持ちの中で、
- 常に「病気をコントロールしろ」と聞かされていた
- ネットで「病気に付き合う」を言うのをたくさん見た
この2つの出来事から、
私は「病気をコントロール=病気と付き合う」と考え始めました。
その後、半年足らずで3回目の休職に至りました…
詳細はこちら↓
気合を入れるも…
ですが、病気は、自分の思い通りうまくはいきません。
という想いが強すぎたせいか、うまくいかないことで、
良くならないことばかりに注目し、思考の負の連鎖が始まりました。
負の連鎖の間、身体症状に悩まされました。
・のどの異物感
・脇腹が痛い など痛みは転々とし、一進一退でした。
後に、抗うつ薬のレクサプロのおかげか、改善されていきました。
自分で自分を追い込んだ
3回目の休職で、双極あるあるを初体験しました。
今思えば、重篤な問題ではありませんでしたが、
- 今までの安易な考えとその行動を「悪」としていた
- 2回目の復職当時、「躁」でやったことに罪悪感を感じていた
様々な昔の事を思い出す ⇒悪い方向へ考える ⇒常に、自分を追い込むの繰り返しでした。
- 今回はかなりヤバい。1年8か月の休職期間で、良くなるのか?
0 - 働くためには、今すぐコントロールしなきゃ!しなきゃ!
その為には、今までの症状を振り返り、対策も考えなければ…
0 - 病気そのものの知識、薬の種類・作用・副作用等、1から勉強しなければ…
0 - 車のローンがとか、どうしよう…
(払えるだけの貯金はありましたが、自分を追いこんだ)
0 - 寛解したとして、今まで通り一人暮らしすることが本当にできるのか?
(パニック発作が出ることへの不安)
残りの休職期間(約1年8か月)内で良くする為に、
より一層「付き合う=コントロールする」と意識していきました。
内心は、焦りとイライラ、そしてピリピリで気持ちがいっぱいでした。
長期休養でも良くならなかった
長期間(半年近く)の休養しているのに、ちっとも良くならない(一進一退)ことに嫌々になっていました。
いつになったら良くなるの?
そして、半年間ずっと「病気とつき合う」方法を考えていた分、余計嫌になりました。
- 毎日、今(その時々)の自分は、躁?うつ?それとも普通?
- 今まで(3年間)の症状の振り返りと、今後の予防策の考案
- 現在、すぐに症状が出た場合、今の予防策が効果が出るのか?
- 数ヶ月・数年後先、症状が出た場合、どうするか?
3歩進んで2歩下がるという、一進一退の負のスパイラルに入っていました。
の繰り返し
そして、ある答えにたどり着きます。
「病気と付き合う」から「病気に合わせる」へ
と考え始めました。
そして、考えていた内容一つ一つを、改めました。
特に変えたのは、病状への考えと同病者との比較でした。
症状と悪化(予期不安)に意識を向けすぎではないか?
- 今後、躁とうつの症状を確実に把握し、波に呑まれたくなかった。
0 - 症状の発現・悪化しても、先手先手で対応できるようにしたい。
0 - 直近の間、一つでも身体症状が出たら、どうしよう…。
(症状に対する予期不安が強く、思考が堂々巡り)
0 - 最終的な対策は、筋弛緩法・マインドフルネスに賭けていた。
ずーっと、先々の症状の予測、先手先手の対策ばかりに、目を向けていました。
これは、すべて思考が先行していた為で、
HSPの私は、思考優先で考え込むこと多くありました。
【やっていった事】
意識を体の外側へ持って行った
1~3については、身体症状のことをカウンセラーに相談しました。
まずは、意識を外に集中する為、
という気持ちで、行動しました。
最初は、本当に苦しくて、意識を外に向けても向けても、思考のクセのせいか、無意識に体へ意識してしまいました。
ですが、何とか乗り越えました。
今だけを考えることにした
先々のことばかり考えてしまう私でしたが、
と「今だけ」を考えるようにしました。
今後の事を考えて、
先手先手で対策を考えるのは、とても大事です。
(後手後手になるよりはマシです)
私は、思考優先で、突っ走ってしまうので、
「今」を意識することに相当時間が掛りました。
「今だけ」を意識することで、かなりストレスは減りました。
マインドフルネス
4のマインドフルネスで、症状が緩和される事もありました。
これは、Nomal状態や、ちょっと気持ちが滅入っている時だけにしてください。
↑この本を使って、行いました。
マインドフルネスの継続・経験はこちらから↓
斬進的筋弛緩法
4の筋弛緩法を行うことで、症状が緩和される事もありました。
どこでも出来ることが多く、
私は、肩に力を入れて上に上げ、一気に脱力する手法をよく行っています。
斬進的筋弛緩法の経験はこちらから↓
仕事への不安・同病の人との比較をやめた
twitterで同病の方を見ていると、
とバリバリ仕事をしている人がいました。
と意気込んでいましたが、一進一退する病状によって、焦り出しました。
この時に思っていたことは、4つあります。
- 早く病状を安定させ(コントロール)、仕事をしたい。
- 継続的に仕事ができるのか…?
- 継続的に働くことによって、お金の不安を消したい。
- 同病で働いている方はたくさんいる。
(健常者との比較は、2年前にやめれていた)
【やっていった事】
上記の思っていた事を番号毎に、思考の変化を書いていきます。
1.早く病状を安定させ(コントロール)、仕事をしたい。
000000
<変化>
- 発祥~約5年経つけど、未だにダメダメ。
- 時間をかけて、少し病気を転がす→病気に身を合わせて(任せて)処置・病気の理解が強くなるのでは?
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2.継続的に仕事ができるのか…?
<変化>
- まずは、今までの症状を把握するだけでOK
- 焦りで先走って、同じことを繰り返すよりはマシ。
- 今は確実に「自分の病気を把握する」ことで、この先の「継続的な仕事」が切り開ける!
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3.継続的に働くことによって、お金の不安を消したい。
<変化>
- 直近は、傷病手当等で約1年半は大丈夫!
- 毎月の携帯代等、最低限必要な金額を把握しておくだけでOK。
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4.同病で働いている方はたくさんいる
<変化>
- 人それぞれ症状の変化は異なり、就業可否の差は生まれる。
- 軽症・重症に拘わらず、自分の病状は、自分の病気だけ。
0⇒同病の人と比較はしない・卑下しないようにした。
「4.同病で働いている方はたくさんいる」について、詳細に書いていきます。
一進一退の繰り返しで、同病の方との比較は、更に強くなっていきました。
ある時、ふと考えました。
そして、「自分は自分」と割り切ることは大きかったです。
ポジティブ思考が順調に乗り出した時、
と考え初めました。
「病気に合わせて」、処置していこうという気持ちになりました!!
病気と「付き合う」と「合わせる」の違いは?
ここまでの話で、
病気に合わせるも、向き合うもコントロールは一緒じゃないか?
という疑問がある方もいると思います。
私の中では、微妙に異なるので、端的にお話ししていきます。
あ
②症状が出た!
「べき思考」が出る。
あ
③症状が出た事の対し、
とモヤモヤする。
あ
④数時間~2日以内に力ずくで抑えつけようとする
結果、別の部分に症状が出てしまい、一進一退となってしまう。
あ
※一番苦しいのは、常に注意を向けている為、精神的な休みがないこと
あ
②症状が出た時だけ、対応する
(事前に8割方、症状を把握しておくことが大事)
あ
③症状が、すぐに改善しなくても、
と、おまじないの言葉を使う
あ
④特に躁に関しては、
↓↓↓
本当は動きたいんだけど…じゃあ、過活動にならないように「休む」しかないよねぇ
あ
※過去からの経験・直感で、「躁が来ること」を頭の片隅に残しておく
日頃の趣味を楽しみつつ、
症状が出た時だけで、その後の対応を考えているだけです!!
メリット
「病気に合わせる」と考えるようになってから、色んなメリットがありました。
1日フル活動したら休もう
基本的によくライブで、東京遠征+旅行や、名古屋で1日遊びまくります!
友達との県外旅行でも同様です。
私の場合、躁の抑制に対する効果が高い「ひきこもる」をしています。
躁による過活動な外出や、躁による反動で体調が優れない時は、録画が溜まってしまう方も多いのではないでしょうか?
そういう方は、大人しく、録りためた作品やTVをぼーっと見ましょう!(^^)!
躁に対して、怯えずに楽観的に過ごすことができ、
今のところ、躁の抑制ができているので、今後も継続していきます!
焦らくなった
一進一退を繰り返すことに、イライラが重なりました。
ええかげんにしろ!
ですが、「病気に合わせる」と考えてから、
と考え、自身の症状・前兆について、もっと体験・経験をつけよう。
簡単に言えば、現状把握と振り返りを繰り返していけばいいと考えています。
病気と「向き合う・付き合う」と言い方は、何とかコントロールしよう!というニュアンスが感じられて、負荷が重くなる気がする。
— まつこう@双極・HSPに合わせよ! (@matsuko_Bz7AIMI) September 9, 2018
どうせ一生もんなんだから、病気に「合わせる」がいい気がする。
病状に翻弄され、イライラや虚しい・悔しい気持ちはあるけど、そんなこと言ったってね…
今日思うこの頃
まとめ
私は、「病気に合わせる」という考えになるまで、相当な時間がかかりました。
もしかしたら、私が考えていた「病気と付き合う」が、人とずれていたかもしれません。
と感じており、今は考え方を良かったと思っています。
この記事を読んで、考え方で悩んでいる方が、少しでも楽になって貰えば嬉しいです。
P.S
「双極性障害に合わせる」に考え方を変えてから数か月後、あるとき本気で思いました。
本当に別れたいと思っています…。
以上、まつこうでした。